IDC Japanは4月5日、国内ソフト市場に関する調査結果を発表した。2005年における市場規模は2兆59億円で、2006年〜2010年の年間平均成長率(CAGR)を3.9%と予測する。
IDC Japanでは、パッケージソフト市場を「アプリケーション」「アプリケーション開発/デプロイメント」「システムインフラストラクチャ」の3領域に分類している。各領域に対するIDCの見通しは以下のとおり。
- アプリケーション:ERMアプリケーションが若干回復するものの、コラボレーティブアプリケーションの単価低下により、CAGRを2.9%と見込む
- アプリケーション開発/デプロイメント:データベースや開発ツール、アプリケーションデプロイメントなどで価格低下にともなう売上減が発生し、CAGRは2.1%にとどまる
- システムインフラストラクチャ:PCなどの出荷増により、CAGRは5.6%となる
IDC Japanソフトウェア/サービスグループディレクターの井出和之氏は、「アプリケーションソフト市場においては、大規模なERPへの新規投資などは引き続き厳しいものの、コンプライアンス対応など新たな領域や、システム統合などIT投資効率向上への投資に積極的な姿勢がみられつつある」と述べる。「ベンダーは、顧客の投資動向を見極め、顧客のビジネス拡大に繋がる提案を進めるべき」(同氏)