日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は4月21日、PC向け情報漏えい防止ソフト製品「秘文」シリーズに、印刷物に透かしを入れる「秘文AE Wartermark Print(秘文AE WP)」を追加するとともに、各ソフトの機能を強化し、最新版「秘文Ver.7.6」として販売を開始した。
秘文AE WPは、管理者が設定したポリシーに従い、印刷物にユーザー名や印刷日時、コンピュータ名などの透かし情報を強制的に挿入し、同時に印刷時のログを取得する。これにより、紙媒体に対するセキュリティ意識を高め、不用意な持ち出しによる情報漏えいを抑止する。なお、利用者の操作やプリンタなどの接続構成に依存しないため、業務に合わせた柔軟な運用が実現できる。税込み価格は、1クライアント当たり5250円。
そのほかのソフトに施した機能強化の概要は以下のとおり。
- 秘文AE Information Cypher
- ハードディスクやメディアを暗号化する際に、TPMチップと連携してログイン認証を強化。税込み価格は、1クライアント当たり1万500円
- 秘文AE MailGuard
- メール本文だけではなく、添付ファイルも含むメール全体を暗号化。税込み価格はメールアカウント数によって異なり、99万7500円(200アカウントまで)から
- 秘文AE Wiper
- ハードディスク内のデータ消去の性能を大幅に高めた。ネットワークモード方式のMACアドレス管理にも対応した。PCデータ10台分の削除が可能なライセンスの税込み価格は、1万500円
日立ソフトは、導入したセキュリティシステムの運用、管理、監査をするソフト「秘文MEシリーズ」についても、操作性を向上させたほか、ポリシー違反ユーザーにアラートを通知する機能などを追加している。