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検索が経済をドライブしていると言っても過言ではない--ファストサーチ&トランスファ

柴田克己(編集部)

2006-04-28 22:04

 企業内のデジタルデータが加速度的に増加するのに伴い、その中から必要な情報を容易かつ迅速に探し出す手段へのニーズが高まりを見せている。かつて、単独で語られることが少なかった「検索」は、グーグル、ヤフー、マイクロソフトなどの企業がインターネットコンシューマー向けに提供することでポピュラリティを得て、今、こうした企業内に眠る情報の活用手段として脚光を浴びつつある。

 1997年に創業したファストサーチ&トランスファ(ファスト)は、ノルウェーに本拠を置き、企業向けに検索技術を開発、提供する企業である。かつては「AlltheWeb.com」という検索ポータルを運営していたが、このサイトをオーバーチュアに売却した後は、企業を対象としたビジネスに注力している。

 オラクルやグーグルなども参入を表明したエンタープライズサーチ市場は、にわかに活気づいているようにも見える。ファストサーチ&トランスファの最高経営責任者(CEO)であるJohn M. Lervik氏に、同社の考えるエンタープライズサーチのコンセプトと、そこでの強みについて聞いた。

--企業向け検索の市場に、メジャープレイヤーが続々と名乗りを上げています。彼らに対するファストの優位点はどこですか。

 ファストが「企業向け」として提供している検索技術には、主に3つの利用分野があります。

 ひとつは、消費者向けのポータルやeコマースといった「eビジネス」の分野です。この分野では、検索という機能自体がビジネスをドライブしていると言ってもよく、サーチエンジン自体にもミッションクリティカルな要件が求められることになります。

 もうひとつは、ITベンダーに対する検索技術のOEM提供です。Siebel、Documentum、EMCなど、多くのベンダーの製品にファストの検索技術が提供されています。

 最後が、いわゆる「エンタープライズサーチ」と呼ばれる、企業のナレッジワーカーの武器として検索技術を利用する分野です。オラクルやグーグル、マイクロソフトなど、現在検索システムを提供しようとしているメジャーなベンダーは、この分野にフォーカスしていますが、われわれはこれらの分野すべてをカバーしている点が異なります。

--特にエンタープライズサーチの分野に関して、ファストのスタンスはどういったものですか。

 エンタープライズサーチにおける考え方にも、ファストと他社の間には違いがあると思います。

 企業内で扱われるデータには、一般的なビジネスドキュメントやイントラネット上のドキュメントといった構造化されていない情報に加えて、業務アプリケーションやデータベースで扱われる構造化された情報の両方があります。

 企業内検索ユーザーのニーズを考えた場合、例えば、ある顧客に関する情報を見つけ出したい場合には、その顧客とやり取りしたメールのデータや、提案書や見積書といった文書、実際の取引実績といった勘定系のデータなどもすべて見つけ出したいと思うはずです。さらに、社内に存在する情報だけでなく、社外にある関連情報も必要とする場面があるかもしれません。

 ファストの検索技術であれば、それが可能になります。われわれの提供するエンジンの設計思想は、社内、社外に存在するあらゆるタイプのデータを検索できる共通の基盤を構築し、その上に必要に応じてナレッジマネジメントやビジネスインテリジェンス(BI)、さらにコンプライアンスといった用途のアプリケーションを構築していくというものです。他社のアプローチは、従来の検索の延長で、検索の対象やロケーションに無意識のうちに壁を設定してしまっているように見えます。

 また、ファストのエンジンはスケーラビリティの面でも優れています。検索すべき対象を拡大していくことによって、データの総量はギガバイトから、テラバイト、ペタバイト級へと膨張を続けています。これらに対するインデクシングや結果提示のスピードを確保するための技術は、他社には真似のできない部分だと考えます。

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