ストレージ市場への本格的な進出を目指すサン・マイクロシステムズ - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-05-02 18:36

 5320モデルでは、Sunが2005年に発売したAMDのOpteronベースのx86サーバライン「Galaxy」が使われている。前の5310モデルでは、Intelのチップが採用されていた。

Honeycomb計画

 OpteronベースのGalaxy製品ラインは今後も登場する予定だ。これには、発表が遅れているHoneycombシステムも含まれる。同システムは、ストレージにもプロセス処理を行わせるべきだという、Sunのアイデアを具現化したものになる。

 「データを使って何かをしようと思ったら、データをサーバに移してから処理をするのが普通だろう。しかし、ストレージシステムに処理させるのが、新しい考え方だ」

 Honeycombで最も期待されるのが、メタデータとして個々のデータに付加される情報だ。これにより、医療の現場で使われるX線データや、野球のビデオのアーカイブなどの非構造化データが扱いやすくなる。「カート・シリングが投げたカーブを見たいときなどに、システムがそれを見つけ出してくれる」とCanepaは述べる。

 Honeycombシステムは当初、2005年に投入される予定だった。しかし、同製品は「向こう数四半期のうちに発売される」とCanepaは述べる。「現在は、製品が正しく動くことや、正しいアプリケーションと組み合わせられていることを確認中だ」(Canepa氏)

 同社ではまた、データベーストランザクションを扱うシステムや、ミッションクリティカルなシステム以外の用途向けに「Thumper」というストレージ技術も開発中だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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