KDDIは5月25日、沖電気工業や日立製作所と、無線LAN対応の三洋電機製au端末「E02SA」を用いた無線IP社内電話システムに関して業務提携することで合意した。日立と沖電気が、それぞれのIP社内電話システムの端末としてE02SAを採用し、10月より販売を開始する。
E02SAはauネットワークと無線LANの2つに対応した初の携帯電話機。無線LAN規格「IEEE802.11b/g」、無線LAN向けQoS規格「IEEE802.11e」に対応する。社内では無線LANによる内線電話、社外ではau携帯電話を使い分けられる。
沖電気では、自社のIP電話サーバ「IP CONVERGENCE Server SS9100」や、無線LANアクセスポイント「MWINS BR2100」にE02SAを組み合わせて提供する。日立はIP電話システム「CommuniMax」で、E02SAとの無線接続をサポート。ホテル、工場などにE02SAを利用したデータベース検索や警報システムなどを導入していく。
なおKDDIは4月にも、富士通とE02SAを用いたIP社内電話システムに関して提携。国内電機大手との協業による法人顧客の開拓を進めている。