人気のLinuxディストリビューション「Ubuntu Linux」の開発者らが今週、これまでのUbuntuに比べて画期的な新バージョンをリリースする予定だ。
公開されているUbuntuソフトの発売スケジュールによると、「Dapper Drake」という開発コード名で呼ばれるこの新バージョンの発売日は6月1日となっている。Ubuntuプロジェクトは、この画期的な新版に対しては過去のバージョンよりも長期間のサポートを提供する予定で、企業の利用に適したソフトである点をアピールしてゆく。
サポート期間は、現在のUbuntu 5.10(コード名:Breezy Badger)が1年半なのに対し、Dapper Drakeはデスクトップ版が3年間、サーバ版が5年間となっている。
Dapper Drakeは当初、4月にリリース予定だったが、信頼性の向上を図るため6週間延期された。Ubuntuは通常、半年毎に公式版をリリースしている。
Ubuntuプロジェクトの創始者、Mark Shuttleworth氏は、3月に開発者コミュニティに送ったメールの中で次のように述べている。「Dapperはある意味、われわれにとって初の試みで、Ubuntu初の『企業品質』リリースである。Dapperについては、長期のサポートを予定している」
同氏はさらに次のように続けた。「Dapperが、品質、サポート、プレゼンテーションの面で、Red Hat、Debian、SUSEが開発した従来の企業向けLinux製品に全く引けを取らないディストリビューションになることを私、そしてみんなが心から願っている」
Dapper Drakeは、Ubuntuのウェブサイト上でダウンロード可能となる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ