ボーランドは5月31日、分散アプリケーション用ミドルウェアの最新版「Borland VisiBroker 7.0」の販売を開始した。開発/運用ライセンスの税込み価格は、31万5000円からとする。
VisiBrokerは、分散ソフトモジュール間通信の標準仕様であるCORBA技術をベースとするミドルウェア製品。最新版はサービス指向アーキテクチャ(SOA)対応となり、C++、Java、C#などのプログラミング言語で開発されたアプリケーションや、さまざまなプラットフォーム向けアプリケーションを、CORBAアプリケーションと統合できる。ボーランドの統合開発環境(IDE)製品とも連携可能で、「CORBAアプリケーション開発の生産性を高め、市場投入までの時間を短縮する」(ボーランド)。
通信事業者向けLinuxのMontaVista Linux Carrier Grade Edition(CGE)に対応したほか、リアルタイム機能を新たに搭載した。ボーランドは、「高性能、高可用性、障害管理、リアルタイムパフォーマンスを要求されるテレコム業界に最適なミドルウェア」としている。対応プラットフォームは、当初Windows、HP-UX、Solarisとなる。AIX、Linux(Red Hat、SuSE、MontaVista CGE)向けは、今夏出荷する予定。
ボーランドは、J2EEアプリケーションサーバ「Borland AppServer 6.6」の販売を6月9日に始める。J2EE 1.4とJDK5に対応する。運用ライセンスの税込み価格は、157万5000円から。