BusinessObjectsは6月5日、米国食品医薬品局(FDA)が同社製品を人事系のBI標準に採用したことを発表した。
FDAは、約9000人の従業員に関する情報の分析、一般的な人事統計へのアクセス、各人の傾向の把握、潜在的な労働力の課題予測などを行うために、BusinessObjectsのツール群を使用する。
FDAでは、契約、一時雇用、パートタイムなどの従業員を採用しているが、これらの従業員データを全体的に把握するために、アクセス制限が強固なFDAの人事データベースである「EASE」へ、社内外のデータベースから情報を統合。BusinessObjectsのツールにより、レポート作成や分析を行っている。
これにより、個人データを深く把握し、公務員の退職、定着率、採用など、今後の人事問題の予測が可能になった。たとえば、今後数年間で定年を迎える科学者数を把握することで、その欠員補充のための新規採用人数を予測し、プランを策定できるようになっている。