日商エレとWIDE、ユーティリティコンピューティングの活用で共同研究

ニューズフロント

2006-06-07 16:55

 日商エレクトロニクスとWIDEプロジェクトは6月7日、米Azul Systemsの共有型演算リソースプールシステム「Azulコンピュートアプライアンス」をITインフラとして活用し、WIDEのさまざまな研究で合同実験を実施すると発表した。

 Azulコンピュートアプライアンスは、プロセッサおよびメモリといった演算リソースを、ネットワーク経由でオンデマンドに供給するユーティリティコンピューティングシステム。演算処理負荷が比較的低いマシンの余剰リソースを共有することで、システム全体の効率向上を図る。日商エレは、2006年3月にAzulコンピュートアプライアンスを、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスに設置した。

 日商エレとWIDEによると、現在のITシステムは「ピーク時(の負荷)に耐えられるシステムを構築する必要があることから、ピーク時以外には余剰リソースを抱えることが大きな問題」という。「Azulコンピュートアプライアンスに代表されるユーティリティコンピューティングでは、今後のインターネットサービスにおいてこのような問題を解決することが重要な要素となっている」(日商エレ、WIDE)

 今後、日商エレとWIDEは、Azulコンピュートアプライアンスを活用し、インターネットで収集したデータから交通情報や気象情報などを作成するシステムをテーマとして、同システムの構築および運用に関する共同研究を進める。また、気象センサー情報のデジタルアーカイビングなど、JavaベースのアプリケーションをAzulコンピュートアプライアンスに集約させる環境を構築するといった取り組みを通じ、大規模な環境下におけるシステムの規模性や実現性に関する研究も展開していく。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]