RSAセキュリティ、サイトをシャットダウンさせる日本初のフィッシング対策

吉澤亨史

2006-06-29 18:57

 RSAセキュリティは6月29日、フィッシング対策サービス「RSA FraudAction」の提供を7月24日より開始すると発表した。このサービスは、フィッシングサイトそのものを短時間でシャットダウンし、インターネット詐欺被害の拡大を防止する日本初のサービス。

 RSA FraudActionは、RSA Security Inc.の24時間365日稼働する「オンライン不正対策指令センター(AFCC)」がサービスを実施する。これまでに世界65ヶ国で1万サイト以上をシャットダウンした実績があり、ほとんどのケースで5時間以内にシャットダウンしており、最短時間は5分だという。日本国内では、国内に設置された「RSAジャパン・オペレーション・センター」がAFCCと連携して、24時間体制で日本語による顧客対応を提供する。

 RSA FraudActionでは、導入企業からの報告に基づき、フィッシングサイトをホスティングしている国やISPを探し出し、ISPと協力してシャットダウンに取り組む。AFCCが即時対応可能な言語数は15とし、リアルタイム翻訳サービスにより150言語まで対応できる多言語サポート体制を整えている。また、フィッシングの技法、証拠収集および分析を行い、ここで得た情報は場合により警察機関へ提供され、犯罪捜査に活用されることもある。

 オンラインサービスの提供側は、RSA FraudActionによって自社の利用者に負担をかけることなく、積極的な対策を打つことにより利用者を保護できる。価格は年間480万円で、オンラインサービスの登録ユーザー数によって異なる。また、初期セットアップ費用として200万円が必要となる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]