EDSジャパンは7月5日、トヨタ自動車とのあいだで、自動車業界向けの有害物質情報収集システムInternational Material Data System(IMDS)に関する5年間の運用契約を結んだと発表した。
IMDSは、ドイツ自動車製造業会(VDA)からの依頼を受け、独EDS Germanyと欧州の自動車メーカー8社が共同開発した有害物質情報収集システム。2000年の欧州ELV指令の施行に合わせ、欧州および米国の自動車メーカーが使用を始めた。
2002年には、国内の自動車製造メーカーが参加し、国内自動車部品各社もシステムユーザーとして参加した。2006年4月時点で、世界各地の自動車製造メーカー21社(そのうち国内メーカーは9社)と自動車部品メーカー約4万6000社以上が利用している。
IMDSには、インターネット経由で世界各国からアクセス可能で、対応言語は現在7カ国語。各部品メーカーの担当者がIMDSに部品の材料情報を入力すると、自動車メーカーは自動車全体の材料情報を詳細に把握できる。EDSジャパンでは、「自動車に関するリサイクルおよび環境負荷物質規制にともなって開発され、今や世界の自動車業界の標準システム」と説明する。
トヨタは、2002年7月にIMDSの利用を開始し、今回EDSジャパンとの契約を再締結した。