トレンドマイクロは7月13日、企業向けのウェブアクセスマネジメントソフトの最新版「Trend Micro InterScan WebManager(ISWM) 5.0」を発表した。
ISWMは、企業において、有害サイトや業務に必要ないサイトへのユーザーによるアクセスをブロックするためのサーバソフトウェア。新バージョンでは、特に日本国内で横行している「ワンクリック詐欺」を代表とした詐欺サイトへの対策に注目し、URLの収集手法やURLデータベースの更新頻度を従来に比べて強化しているという。
ISWMのURLデータベースは、URLフィルタリング関連製品やサービスを専業とするネットスターより供給されている。URLの収集には、ウェブクローリングのほか、おとりメールボックスを利用した迷惑メールのチェックといった方法を利用している。また、迷惑メール以外にも、ブログのスパムコメント、トラックバックなどもURL収集の対象に加えているという。さらに、機械的なURL分類の後に目視プロセスも併用しており、これにより、アダルトサイトに偽装した詐欺サイトなども判別して、フィルタリングを行うことが可能としている。
URLデータベースは、年中無休、1日3回の頻度でアップデートされるため、更新や開設の頻度が高い悪質サイトへの迅速な対応が可能という。新バージョンでは、フィルタリングの機能を停止することなく、URLデータベースを更新することが可能だ。
フィルタリングルールの設定は、全社的な管理者とは別に、グループごとの管理者も個別に行えるほか、グループごとのログ解析やレポート作成も可能となっている。
対応プラットフォームは、Windows 2000 Server SP4以降、Windows Server 2003 Standard Edition SP1、SPARC版 Solaris 9/10、Red Hat Enterprise Linux AS/ES Ver.3.0/4.0。参考価格は、30アカウントの場合で23万8000円(税別)。7月20日より出荷が開始される。