ICタグを活用し、通い箱やパレットなどの循環容器の状態と利用状況をネットワークで可視化し、循環容器の効率的な運用をサポートするシステム。ICタグは1000枚から導入でき、同システムで30拠点・10万点の容器を管理することができる。
管理対象容器にあらかじめ13.56MHzタイプのICタグを付け、ハンディターミナル型リーダ/ライタでICタグ内のデータを読み取って利用する。読み取ったデータはネットワークを通じて管理サーバーに転送され、対象物の「所在」「使用回数」「利用履歴」「在庫状態」を照会できる。
複数拠点間での情報共有のほか、取引先との物流用通い箱と社内利用の製造用パレットなど、同時に複数の対象物や業務の管理も行える。業務ごと、拠点ごと、担当者ごとのアクセスコントロールが可能なため、不正操作も防止できる。対象物に合わせた形状への加工も可能で、コイン型ICタグ(一般用/金属用)のほか、カード型やラベル型などさまざまなタイプの混在にも対応する。
同社では、複数拠点間で利用するコンテナやパレットなどの状態管理、拠点間を行き来する通い箱の所在管理、繰り返し使う溶剤容器の利用回数管理、PCや工具などの固定資産管理などでの利用を想定。初年度に1億円、次年度に5億円の売り上げを目指す。
今後、2.45GHz帯や953MHz帯の特性を生かして、ハンディターミナル型リーダ/ライタを使わずに、自動で入荷・出荷を行うシステムの開発も進める方針。