今回は、マーケティング担当重役とコンサルタントチームとの板挟みになったITサポート担当者Janeのケースを取り上げた。IT部門の関与もなしに重役の独断で開始されたプロジェクトは、数々の問題に遭遇した。プロジェクトのためにこの重役の秘書の指揮下で働くよう命じられたJaneは、ある問題に対する解決策を見つけ出したものの、その解決策をどう実現に持っていくか、さらには持っていくべきかどうかすらわからない状況にある。Janeはどうことを進めればよいかについてのアドバイスを求めている。
今回もTechRepublicのメンバーたちは、問題の解決方法やこうした問題の再現回避策をアドバイスしてくれた。
TechRepublicのメンバーたちからのアドバイス
意見の大半は、プロジェクトやJaneの会社、Jane自身、コンサルタントチームのためにも、Janeが解決策の実現に向けて何らかの努力をすべきであるという点で一致していた。しかし、そのためにまず誰にコンタクトをとるかについては意見が分かれた。ほとんどの意見は以下の4つに分類できる。
- Janeの上司であるITマネージャーは判断を下すべき立場にあるため、彼に相談する
- 誰にも言わず、コンサルタントチームに解決策を教える
- 解決策を重役および/またはプロジェクトマネージャー(重役の秘書)に提示する
- ITマネージャー、重役、プロジェクトマネージャー、コンサルタントチームに対して解決策を電子メールで同時に伝える
まずITマネージャーに相談する
Janeが少ししか触れなかったITマネージャーに相談するという案を出したメンバーたちは、ITマネージャーであればJaneよりも多くの情報に基づいて判断を下すことのできる立場にあるはずだという見方をしている。
メンバーのEngcons氏は「JaneはITマネージャーに対して、自分が問題を抱えておりその対処方法についてアドバイスを必要としていると内密に相談するべきだ。そして、状況を説明したうえで彼にアドバイスを求め、それに従うべきである。彼は社内の政治や手続きについてJaneよりも豊富な経験を持っているはずで、今後の行動として最善のものを教えてくれるだろう。少なくとも、ITマネージャーは、もう1人の『一時的な』上司(重役秘書)とは異なり、Janeの忠誠心と自分に対する尊敬を見てとることだろう」という提案をしてくれた。