Oracleは、通信業界向けの製品を専門に扱うMetaSolv Softwareを2億1900万ドルの現金で買収する計画を発表した。
MetaSolvは、移動体通信、固定通信、VoIP通信サービスプロバイダ向けに、サービスオーダー管理や処理の自動化を行うソフトウェアを提供している。同社はまた、通信事業者のネットワーク管理を支援するソフトウェアも開発している。
Oracleの共同社長Charles Phillips氏は米国時間10月22日、同社が主催する「Oracle OpenWorld San Francisco 2006」の開幕基調講演を行い、本買収について、自社の製品やサービスのポートフォリオ拡大を目指してOracleがここ数年間から繰り返してきた企業買収のうちの1つであると述べた。OpenWorldカンファレンスは、カリフォルニア州サンフランシスコで26日まで開催されている。
Oracleは、さまざまな専門分野の企業を買収することで、データベースとFusion Middlewareソフトウェアを中心に据えた戦略を拡充しようとしている。Phillips氏によると、Oracleでは既に、買収企業を統合していくためのフレームワークが構築されているため、今回の買収にかかる費用はさほど大きくならないという。MetaSolvも、このフレームワークに組み込まれ、容易にインターナショナルマーケットにアクセスできるようになるほか、Oracleの広大なディストリビューションネットワークを活用できるようになる。
MetaSolvの買収は、株主および監督機関の承認を経て2006年末もしくは2007年初めには完了する見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ