公開鍵暗号30周年記念イベントが開催に--考案者らやR・オジー氏が出席

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年10月30日 13時09分

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 カリフォルニア州マウンテンビュー発--米国時間10月19日のパネルディスカッションで、かつては政府の規制が暗号技術発展の障害だったが、現在はユーザビリティの不足が普及を妨げているという意見が、識者から寄せられた。

 当地で開催された公開鍵暗号誕生30周年を祝うイベントに、暗号技術の第一人者が集まり昔話を語った。公開鍵暗号はWhitfield Diffie氏とMartin Hellman氏が論文で発表したアイデアから始まり、長い年月をかけてウェブ取引に広く利用される技術へと発展してきた。両氏は今回のイベントにも参加している。

 識者によると、アメリカ合衆国政府が1996年に輸出規制が緩和されるまでは、同国政府が暗号技術の発展にとって大きな障害だったという。10月19日夕方に行われたディスカッションでも、政府の輸出規制に触れたものが多く、出席した米国家安全保障局(NSA)の元テクニカルディレクターBrian Snow氏も、規制が緩和されるまでの20年間に政府内で起こった動きについて意見を述べた。

 Snow氏は「政府にとって暗号技術は兵器だった。規制緩和は、当時敵対国となる可能性のあった国への兵器輸出の自由開放を意味した」と述べた。

 暗号技術が実験段階から実用段階へと発展するにつれて、RSA Securityなどの企業が、地位確立に向け苦闘の時代を迎えた。1986年にRSAの最高経営責任者(CEO)でを務めていたJim Bidzos氏は当時、自分たちのビジネスはものにならないのではないかと感じたという。

 Bidzos氏によると「メリーランド州に巨大なモンスターがおり(訳注:同州にはNSA本部がある)、対決が避けられないことがわかった。つまりわれわれは、とくに90年代の間は、NSAと戦っていた」という。

 RSAの初期の顧客に、Ray Ozzie氏がいた。同氏は現在Microsoftのチーフソフトウェアアーキテクトを務めるが、1986年当時はLotus Notesのセキュリティ技術に取り組んでいた。同氏は盗聴を防ぐためにセキュリティ技術は必要であると主張し、同氏が明かしたところによれば、自ら他人の通信を覗き見しようとしたこともあったという。

 Ozzie氏は、イリノイ大学でコンピュータベースの教育システムPLATOに取り組んでいた1970年代後半から1980年代前半の時代を振り返り「私は学生のシステムプログラマで、他人の電子メールや個人的なやりとりを覗き見しては楽しんでいた」という。

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