IT専門調査会社のIDC Japanは11月1日、2006年上半期(1〜6月)の出荷実績と市場動向に基づいた国内サーバ市場の最新予測を発表した。
同調査によると、2006年の国内サーバ市場規模は6667億円となり、前年比3.7%縮小する見込みだ。2006年3月時点の予測から成長率を2.0ポイント下方修正した。2005年〜2010年の年間平均成長率はマイナス2.2%と予測している。
国内サーバ市場は、2004年から下げ止まり傾向を示しているものの、2004年はマイナス1.7%、2005年はマイナス2.1%を下落傾向にある。2006年上半期も前年同期比1.3%減。
x86サーバは需要が強く、前年比4.0%の成長を遂げると見込まれるほど好調だが、2004年と2005年はプラス成長だったRISCサーバとIA64サーバは、既存製品の更新需要が一巡したためマイナス成長に転じた。こちらは前年比9.2%の減少となる見込みだ。
同調査では、2006年における国内サーバ市場の総出荷台数は前年比10.3%増の62万9000台と予測されている。出荷台数の2桁成長は3年連続。
2010年の予測では、国内サーバ市場規模は6192億円。2005〜2010年の年間平均成長率はマイナス2.2%となり、2010年までマイナス成長が続きそうだ。ただし、各年の縮小幅は5%未満に収まる見込み。年間平均7.4%で拡大するx86サーバ市場が、市場全体の縮小を抑制する見通しだ。