SPEC、仮想化技術の性能評価手法を開発へ

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2006-11-13 13:19

 ロサンゼルス発--業界団体が「VMWare」「Xen」「Microsoft Virtual Server」のどれが最速の仮想化ソフトウェアであるかを判別する方法の開発に取り組み始めた。

 Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)は、コンピュータが仮想化基盤上でさまざまなを処理どの程度うまく扱っているかを測るベンチマークを開発するサブグループを発足した。仮想化技術を用いると、「仮想マシン」と呼ばれるパーティションによって、1台のコンピュータで複数のOSを並行して稼働させることが可能になる。

 「SPECは仮想化技術を新しいサブグループによる取り組みの対象として選択した。SPECは仮想化技術を比較する手法の標準化に向けて、業界を動かすだろう」と、VMWareの技術開発担当バイスプレジデントであるStephen Herrod氏は当地で開催中のVMWorldカンファレンスで発表した。

 バーチャルマシン技術は、ハイエンドのサーバ用にかなり前から存在したが、最近主流のx86プロセッサを用いたサーバ用にも、VMWareの「ESX Server」、XenSourceの「XenEnterprise」、Microsoftの「Virtual Server」などの製品が登場している。仮想化技術を用いると効率と信頼性は確実に向上するが、性能面では不利になる。

 SPECの仮想化技術サブグループのメンバー組織には、AMD、Intel、Dell、Hewlett-Packard、IBM、Sun Microsystems、Fujitsu Siemens、EMC傘下のVMWareが含まれている。

 しかし、すぐに答えが出ることは期待できない。「標準化団体はあまり素早くは動かない。現実的には、『SPECvm』なり何なりが登場するまで、1年以上かかるだろう」と、Herrod氏は述べた。

 VMWareは、SPECのベンチマークが完成するまでは、自社製のベンチマーク手法である「VMmark」を利用することを推奨している。VMmarkは9月にお目見えし、今回のカンファレンスで詳細が発表された。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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