NECトータルインテグレーションサービス(NTIS)とIDSシェアー・ジャパンは12月8日、業務プロセスの改善による継続的な運用・監査コスト削減に向けた内部統制文書化システム「CGAA/IC(Internal Control)」を発表した。NTISの業務プロセス可視化(見える化)システム「CGAA/ARIS」とIDSシェアーの業務プロセス管理(BPM)ツール「ARIS」を一体化した製品。大手・中堅の上場企業を対象に、NTISが同日から販売開始する。
CGAA/ICでは、金融商品取引法(日本版SOX法)に対応した内部統制の文書化ガイドとして、両社のコンサルティング・ノウハウを提供する。また人員、物品、金銭、情報の流れといった現状の業務プロセスを構造的に可視化、一元管理することが可能。これにより企業が定めたルールや規程と現状の乖離や、職務分離の有効性などを検出できる。
これに加え業務プロセスのテンプレートを提供することで、内部統制の対象範囲を示す。テンプレートを参考に、各企業ごとの業務プロセスを短期間で設計、整備できるという。業務プロセス設計の際、リスク、統制、テストの情報を定義、管理するため、組織変更にすばやく対応し、結果をテストツールに反映できるという。
このほか、設計した業務プロセスの出力情報から、外部監査人が求める形式でリスクコントロールマトリックス表を自動的に生成することが可能。リスクコントロールマトリックス表などの各種帳票を含め、内部統制の文書化による成果物を一元管理できる。
価格は1システムあたり700万円から。NTISでは今後3年間で54システムを販売し、5億円の売り上げを目指す。