NECシステムテクノロジーと(NECST)日立情報通信エンジニアリングは1月23日、C言語ベースのシステムLSI設計環境「CyberWorkBench」と試作開発プラットフォーム「LogicBench」を連携させ、システムLSIの設計・検証環境を強化すると発表した。
CyberWorkBenchは、NECSTのシステムLSI設計環境。動作合成から形式検証に至るシステムLSI設計の全工程を、C言語で実行できる。一方LogicBenchは、日立情報通信のシステム試作開発用プラットフォームだ。
まず、NECSTはCyberWorkBenchの検証環境にLogicBenchを追加し、システムLSI検証環境の強化を図る。日立情報通信は、LogicBenchの対応プラットフォームにCyberWorkBenchを加え、アルゴリズム設計からFPGA試作までカバーできる検証プラットフォームを提供する。
こうした強化策により、1000万ゲート以上という大規模システムLSIの論理マッピングが可能となる。さらに、LogicBenchとPCを連動させるPCI拡張ボード「VirtualTurbo」を利用すると、モデル検証を従来に比べ数100倍速い数10MHzに高速化できるという。