岐阜県とIAMAS(情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデ ミー)、マイクロソフト日本法人は2月16日、岐阜県の製造業をはじめとする 産業の活性化に向けたIT化の推進で協力協定を結んだと発表した。
IAMASでは04年から県内の製造業を対象にITに関する知識を持った人材を育 成するためにネットワークやサーバー構築・運用の基礎を教える「地域連携講 座」を提供。岐阜県内にある、高い技術力を持つ中小の「モノづくり」企業の 競争力を高めるために、技術力向上とともに積極的にIT化を図ってきた。今後 は、マイクロソフトとの連携・協力を図ることで、さらに質の高いIT人材育成 を推進する。
一方、マイクロソフトは今回の協定を受け、06年11月に設立した「マイクロ ソフト イノベーションセンター」のプログラムに基づき、協力機関であるIAMASに対して、IT人材を育成するためのカリキュラムの提供や実証実験への技術 支援などを行う。
また、地元企業が高度なシステムを構築する時に負荷テストなどの実証実験 を希望した場合には、マイクロソフトが保有するソフトウェアやハードウェア などの提供、製造業が新技術を開発するための技術要素の共同研究支援、地域 産業の要望にあうアプリケーションソフトウェア開発に向けた県内IT企業向け の支援も行う。
岐阜県はこれまでマイクロソフトの協力で、ソフトピアジャパンとともに、 県内のITベンチャー企業の支援や地域情報化施策の一環としてセキュリティ技 術者の育成などを行ってきた。今後も、今回の協定をテコにマイクロソフトと 関係機関との間で情報交換をするなど、連携を強化する方針。