Gmail、カレンダーをSaaS形式で--Google Apps製品版、日本の料金は年間6300円/人に

柴田克己(編集部)

2007-02-23 17:38

 Googleは米国時間の2月22日、メール、カレンダーといったGoogleアプリケーションを企業ユーザー向けにサブスクリプションベースで提供するサービス「Google Apps Premier Edition」を発表。23日には、日本においてもプレス向けの説明会が行われた。

 Google Apps Premier Editionは、以前「Google Apps for Your Domain」の名称で提供されていたベータサービスの製品版だ。独自ドメインでの利用が可能なウェブメールサービスの「Gmail」、インスタントメッセージングおよびIP電話サービスの「Google Talk」、スケジューリングツールの「Google Calendar」およびウェブ上で利用できる文書作成、表計算ツールである「Google Docs&Spreadsheets」などをパッケージ化したものである。

 Premier Editionは、1アカウントあたり6300円/年で提供され、Gmailのストレージ容量は、アカウントごとに10Gバイトまで利用できる。メールインタフェース上でのテキスト広告の表示、非表示を選択できるほか、Gmailサービスの99.9%の稼働保証、フルタイムサポートも提供される。なお、従来の無料版も「Standard Edition」の名称で、引き続きサービスが行われている。

グーグルの大須賀利一氏 グーグル、エンタープライズセールスマネージャーの大須賀利一氏。

 グーグル、エンタープライズセールスマネージャーの大須賀利一氏は、Google Apps提供の目的について、ビジネスで利用されるデジタルデータの加速度的な増加や、機能や部署ごとにハードウェアやアプリケーションが乱立し、複雑化している企業システムの現状に言及。「SaaSは、そうした複雑さを軽減するテクノロジーである」と述べ、システム管理者やエンドユーザーの生産性を向上させるための選択肢のひとつであるとした。

 Google Apps Premier Editionでは、シングルサインオンやユーザー管理を実現するための統合APIが提供されており、米国でも複数のパートナー企業からソリューションが提供されている。日本においても、同社の検索アプライアンスなどで協力関係にあるパートナーを中心に、交渉を進めている段階という。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

  3. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  4. ビジネスアプリケーション

    AIの投資対効果を最大化する「先導者」の存在--企業に求められる戦略策定能力

  5. ビジネスアプリケーション

    「AIエージェントによる顧客サポート」など10選、セールスフォースが示す最新のデータ活用法

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]