World Wide Web Consortium(W3C)は3月7日、ウェブページ技術言語HTMLの新版を検討するワーキンググループ「HTML Working Group(WG)」の設置を発表した。現在W3Cは、同WGへの参加を呼びかけている。HTMLの新版は、2007年6月に最初の草案を公開し、最終版を2010年第3四半期にリリースする予定。
現時点で標準とされているHTMLは、1999年12月リリースの「HTML 4.01」である。これに対し、W3CはXML形式でのウェブページ記述を目指し、HTMLベースの仕様「XHTML 1.0」を2000年に公開した。ところが、すでにHTMLで作られたウェブコンテンツが多数存在していたため、「当時のウェブブラウザ事業者らはXHTMLの採用には消極的で、その普及は遅々として進まなかった」(W3C)という。
こうした状況から、W3Cは改めてHTMLを見直し、新たなHTML仕様の策定に取り組む。ただし、XHTMLの普及も進んでいることから、W3Cは「新たに策定されるHTMLに対しても、旧来のHTML構文だけでなく、XML形式での構文も定義する」としている。
また、現在策定中の「XHTML 2.0」については、活動を継続する一方で、「市場における価値や独立性を明確化すべく、名称変更も含めた検討を行う」(W3C)。