日立製作所(古川一夫社長)と米ヒューレット・パッカード(HP)、日本ヒ ューレット・パッカード(日本HP)は3月9日、ビジネスPC事業での協業するこ とで合意したと発表した。今後、詳細を詰めて正式契約を締結する予定。
合意に基づき、日立はビジネスPCに関して、デスクトップPC、モバイルPCと もに日本HPから供給を受け、日立のブランドを付加して販売する。保守サポー トやコールセンターなどのサポートサービスは、従来通り日立が提供する。
日立とHPは89年からパートナー関係を築いており、HPから日立へのサーバー 製品のOEM(相手先ブランドによる生産)やHP-UXの共同開発、日立からHPへの ストレージ製品のOEMなどを行ってきた。HPの高性能ワークステーション「HP xw9400/CT Workstation」には、日立の水冷システムが搭載されている。06年1 月からはセキュリティ技術における共同開発も開始、さまざまな分野で協業を 進めている。
両社は、互いの強い分野を提供することで、競争力のあるビジネスPCを供給 し、それぞれの事業強化を図りたい考え。また日立では、豊富なラインアップ を揃えたHPのビジネスPCを中心に、製品を今まで以上に迅速に提供することが できるようになるとしている。さらに、両社ともに力を入れているブレードPC、シンクライアントでも協力関係を強化する