インテル(吉田和正、ロビー・スウィヌン共同社長)は3月13日、電力効率に優れ、50ワットで動作するクアッドコアCPU「Xeon L5320」「Xeon L5310」を発表した。
「Xeon L5320」「Xeon L5310」は4つの演算回路(コア)を搭載するクアッドコアCPUで、冷却コストが重視されるインターネット・データセンターのサーバーやブレード・サーバーなど向けに設計。性能を下げることなく、コアひとつあたりの消費電力を12.5ワットまで減らした。同社の80、120ワットで動作するサーバー向けクアッドコアCPUと比べた場合、35-60%程の電力削減を実現したという。
今回のCPUは、インテルの既存のサーバー・プラットフォーム上で動作するほか、従来のデュアルコアCPU、クアッドコアCPUとのソケット互換性も確保した。国内では、主要なパソコンメーカーなどが最新のクアッドコアCPUを搭載した機種を順次発売する予定。
価格は、動作周波数が1.86GHz、FSB1066MHz、50W TDP、8MBのL2オンダイキャッシュの「L5320」が、1000個受注時で6万2300円、動作周波数が1.60GHz、FSB1066MHz、 50W TDP、8MBのL2オンダイキャッシュの「L5310」は同5万4600円。ともに3月13日から量産出荷を開始する。