RHEL 5の価格は、プロセッサソケットが2個以下のサーバ1台に対して、30日間の営業時間内電話サポートと、1年間のウェブベースのサポートを含む基本的なサポート込みで年間349ドルとなっている。標準サブスクリプション料金は年間799ドルで、これには1年間の営業時間内電話サポートが含まれている。プレミアムサポートは年間1299ドル。
Red Hatは、RHEL 5 Advanced Platformの1年間のサポート料金を、標準サポートで年間1499ドル、プレミアムサポートで年間2499ドルとしている。
こういった価格は、これまでの「Red Hat Enterprise Linux ES」や「Red Hat Enterprise Linux AS」と同等であり、無償で手に入れることのできるオープンソースソフトウェアと比べると割高に思えるかもしれない。しかし、Red Hatはむしろ、顧客が商用ソフトウェアに支払う料金との比較を望んでいる。
「かつては4社か5社のベンダーから得ていた価値を1つのオープンソースプラットフォームで得ることができるため、各サーバで削減できるコストは膨大だ」(Cormier氏)
RHEL 5とRHEL 5 Advanced Platformはともに、1台のコンピュータ上で仮想マシンと呼ばれる個別のパーティションにおいて複数のOSを同時に稼動させることのできる仮想化ソフトウェア「Xen」を搭載している。この点でもRHEL 5 Advanced PlatformにはRHEL 5よりも優れた点がいくつかある。例えば、仮想マシン数は通常のRHEL 5では4つに制限されているのに対して、RHEL 5 Advanced Platformでは無制限であるうえ、ストレージへの接続も仮想化されるため、マシン間での仮想マシンの移動もより容易に行えるようになっている。
Linux市場においてRed Hatの主要な競合企業であるNovellは、まだ両社の決着はついていないが、「SUSE Linux Enterprise Server」の方が市場性があるというスタンスを保っている。
NovellのLinuxおよびオープンソースプラットフォームソリューションのマーケティング担当ディレクターであるJustin Steinman氏は、同社が成功していると確信している。同氏は、「過去120日間の成功に目を向ければ、NovellのLinuxビジネスは著しいペースで成長しており、大変重要な顧客を複数勝ち取っていることがわかるはずだ」と述べている。こういった顧客の中には、2万台のデスクトップコンピュータにLinuxをインストールすることを決めたPeugeotや、SUSE Linuxを標準とし、Microsoftとパートナーシップを締結しているNovellを通じてソフトウェアを入手することを決めたHSBCが含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ