富士通ソフトウェアテクノロジーズは4月4日、職場のメンタルヘルス対策を支援する職業性ストレス簡易診断システム「e診断@心の健康」の新バージョンを販売開始した。
e診断@心の健康は、旧労働省委託研究グループが開発した「職業性ストレス簡易調査票」と「仕事のストレス判定図」の運用をシステム化したもの。職業性ストレス簡易調査票は、働く人のストレスを測定、評価するもので、仕事のストレス判定図は、職場の健康リスクを分析する。e診断@心の健康を利用することで、ストレスチェックからデータの収集分析、フィードバックまでが効率的に実施できる。
新バージョンでは、個人情報保護に配慮した「無記名式運用」をサポートする。これにより、個人の属性だけを指定する無記名回答が可能となった。
また、2006年4月に施行された改正労働安全衛生法では、メンタルヘルス対策として「医師面談を希望する長時間労働者に対して、医師が面談指導する制度の導入」を事業者に求めているが、新バージョンではこの制度の運用をサポートし、面談実施を管理する機能を提供している。
さらに、個人の努力だけでは改善できない職場環境の問題に取り組むため、集団のストレス状況を把握する機能や、評価結果を職場にフィードバックするための「レポート自動作成機能」も提供する。
e診断@心の健康の価格は、使用対象人数が1000人の場合、パッケージ版が100万円、アウトソーシングサービスが2カ月で45万円となっている。パッケージ版は同日より販売開始し、アウトソーシングサービスは7月より提供開始の予定だ。同社は、1年間で50万ライセンスの販売を目標としている。