日本Linux協会はこのほど、9月に開催するイベント「Japan Linux Conference 2007」での発表者の募集を開始した。応募に関して資格や条件は特になく、広く一般からの募集を受け付ける。
同イベントは、オープンソースソフト(OSS)などを中心に論文や、ソフトと社会に関する提言などを発表、議論する場として開催される。募集の対象となるのは、Linuxに直接関係する分野に加えて、広くOSSやフリーソフトに関する話題全般としている。具体的な内容としては以下のようなものを想定しているという。
- カーネル:Linux、uClinux、*BSD、その他組み込み技術など
- ツールチェーン、バイナリハック:GCC、GNU Autotoolsなど
- Lightweight Language:Gauche、Perl、Python、Rubyなど
- ウェブ:Apache、Kahua、Plagger、Zope、Railsなど
- ライブラリ:FreeType、GTK+、Qtなど
- デスクトップ:GNOME、KDE、DirectFBなど
- 仮想化技術:Xen、KVM、qemuなど
- PtoP:BitTorrent、Freenetなど
- VoIP:Asteriskなど
- ソフトウェアと社会:GPLv3、ライセンシング、フリーソフトウェアとDRMなど
応募の締め切りは7月9日。提出の形式は、論文であればA4で2段組で6〜10ページ、チュートリアルであれば発表時間1時間程度の概要説明(44で2〜3ページ)。いずれもフォーマットはPDF(応募の詳細はこちら)。
応募された論文・発表概要は、プログラム委員会による審査を経た後に採否が決定される。採択された論文の中から、もっとも優れたものには「Japan Linux Conference Award」が表彰され、副賞としてトロフィーと20万円が贈られる。
審査するプログラム委員には、グーグルの鵜飼文敏氏が委員長として、副委員長として野首貴嗣氏(特定非営利活動法人フリーソフトウェアイニシアティブ)などが努めている。
イベントは9月13〜14日に東京・青海の産総研臨海副都心センター別館で開催される。