MS、Windows DNS脆弱性のパッチを開発中--5月の月例パッチで提供予定

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-04-20 16:57

 Microsoftは米国時間5月8日に予定している月例パッチリリースで、先日明らかになった「Windows Domain Name System(DNS)」サービスに関する脆弱性に対応する修正パッチを提供する計画だ。

 Microsoftのセキュリティレスポンスセンターの職員であるChristopher Budd氏は米国時間4月17日、企業ブログにて、「現在開発状態であり、われわれは開発状況および状態を常に評価し、アップデートを検証している」と書いている。

 Budd氏によると、Microsoftは現在133件のアップデートに取り組んでいるという。

 Budd氏は、「Windowsサーバが現在サポートするすべての言語バージョンにつき1つとなる」と書いている。そして、「脆弱性から効果的に保護できるかどうか、開発したパッチを1つずつ検証する必要がある」と続けている。

 この脆弱性が影響するのは、「Windows 2000 Server」と「Windows Server 2003」となっている。Microsoftは先ごろ、この脆弱性を悪用した「限定的な攻撃」をすでに確認していると警告していた。エクスプロイトコードが公開されて以来、この脆弱性を攻撃するNirbotの亜種が発見されている。

 Windows DNSサービスへの攻撃は、細工を施したデータを送信することで行われる。DNSサービスは、文字ベースのインターネットアドレスと数字で書かれたIPアドレスを対応させるものである。今回明らかになった脆弱性はDNSのRPCインターフェイスに影響する。Remote Procedure Call(RPC)は、アプリケーションがネットワーク経由でリクエストを送信するのに利用されるプロトコルである。

 DNSはネットワークインフラにおいて重要な部分であることから、Microsoftはパッチには細心の注意を払っている、とBudd氏は書いている。「これらのパッチを適応することで、修正しようとしている問題よりもさらにリスク高い問題を引き起こすことがないよう検証しなければならない」(Budd氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]