IBMのこの措置により、MySQL対応のソフトウェアアプリケーションがSystem iマシン上で動作するようになるが、DB2もバックエンドトランザクションエンジンとして相変わらずMySQLを支える。MySQLは従来、「InnoDB」と呼ばれるオープンソースソフトウェアをこの目的に使ってきたが、Oracleが2005年にInnoDBを買収したことを受けて独自エンジンの開発を進めていた。
MySQLでは、同データベース向けの定期サポート契約を販売している。料金は、中間の「ゴールド」サポートでサーバあたり年額3000ドルとなっている。同社は1月に新しい料金オプションを発表し、1社に導入されたMySQLのライセンス数にかかわらず年額4万ドルで「ゴールド」サポートを提供することになった。
この新オプションは上位レベルの「プラチナ」サポートや、高信頼「クラスタリング」機能を搭載したMySQLには適用されないが、新しい顧客を複数獲得している。そのなかには、Bookings.nl、Dada、ESPN、Grant Street、IMMI、Instaclick、iStockphoto、Netshop.com、The New York Times、Qsent、スウェーデン警察、Trans Union、Uptiltが含まれているという。
これまで、新バージョンのテスト、機能要望、デバッグなどについて顧客との密接な連携がうたわれてきたMySQLだが、開発は主に社員のごく一部だけで行われていた。
だが、今後は社外ボランティアをもっと募集していきたいと、Mickos氏が語っている。
Mickos氏は、「われわれはモデルを変更した。学ぶところがあった。これまでも多くのボランティアに支えられてきたが、それに対する感謝の気持ちが不十分だったし、こちらから要請する形でもなかった」と語っている。
一方、強力な盟友になるかもしれないGoogleが、支援に熱心な姿勢を見せている。Googleは今週、社内で利用するMySQLの修正版を独自に公開し、その変更部分が主力プロジェクトにも組み入れられることに期待を示した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ