日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は5月28日、中小企業向けネットワークストレージ製品「All-in-One Storage System(AiO)」シリーズを拡充した。容量が最大9テラバイトのラック型モデルと、容量1.8テラバイトのタワー型で、Serial Attached SCSIインターフェース(SAS)を搭載したモデルを販売する。
AiOは、すでにNetwork Attached Storage(NAS)製品を導入する中小企業の移行需要に向けたシリーズ。SANストレージ、ファイル共有、バックアップの機能を統合しており、運用の容易さを特徴としている。
新たなラック型モデルは、2Uラックに12本のディスクを搭載する。SATA採用の2モデル(3テラバイト/9テラバイト)とSAS搭載の2モデル(1.7テラバイト/3.6テラバイト)、合計4モデルを用意する。
タワー型のSAS搭載モデルは従来製品に比べ、容量を約2倍に拡大した。このほかラック型、タワー型とも、サーバ間のデータ複製を可能にするソフトウェア「HP StorageWorks Storage Mirroring」に対応した。災害対策や事業継続などの用途を見込む。価格はラック型が113万4000円から、タワー型が157万5000円。