「マイクロソフトとの合意に影響するのでは」--ノベルがGPLv3の懸念を表明

文:Scott Mckenzie(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年05月30日 12時15分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Novellは、GNU General Public License(GPL)の第3版が現状のままではMicrosoftが「SUSE Linux」のクーポン販売をやめてしまう可能性があると心配している。

 同社は米国時間5月25日、提出が遅延していた2006年10月31日締めの通期決算報告に関する書類の中で、この懸念を表明した。

 米国証券取引委員会(SEC)のウェブサイトに掲載された144ページからなる文書には、NovellがMicrosoftと2006年11月に締結した事業、特許、技術に関する提携内容の編集したバージョンが含まれていた。

 そこで公開された内容の大部分は既に知られているものだったが、Novellは、2007年3月完成の予定から遅延しているGPL 3の正式版により、MicrosoftがSUSE Linuxクーポンの配布を取りやめ、Novellにとって大きな財政的打撃になるのではないかと懸念している。

 Novellは声明で、「GPLv3の正式版に、われわれとMicrosoftとの提携や、われわれがGPLv3の適用されたコードを配布する権利に影響を及ぼす可能性のある条件が含まれている場合、Microsoftは、SUSE Linuxのクーポンの配布をやめてしまう恐れがある。GPLv3ソフトウェアを利用する、より多くのユーザーに、特許に関する契約の範囲を拡大することを避けるためだ」と述べた。

 もう1つ不安な点は、Novellが同社製品内にGPLv3コードを含む権利が制限されるかもしれないという点である。

 Novellは声明で、同社の懸念が現実となれば、同社の事業および運営状態は悪影響を受けるであろうことを認めている。

 同声明によると、一部のソフトウェアプログラムはMicrosoftとNovellの提携の範囲に含まれず、それらに関してはMicrosoftが特許侵害で訴訟を起こすことができるという。「OpenOffice.org」「StarOffice」「Wine and Open-Xchange」などがこれらのプログラムに含まれる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化