富士通は6月1日、ミッションクリティカル(MC)システムに対する事業強化活動の一環として、同分野に関する技術やノウハウを集約し、新会社「富士通ミッションクリティカルシステムズ」を設立した。
新会社は、富士通グループにおけるMCシステム事業の中核となる。富士通のサーバやストレージ、ミドルウェアなどのプラットフォーム製品と、新会社のMC基盤ソフト開発/提供、システム構築、運用/保守サービスを組み合わせ、総合的なMCソリューションを提供していく。
新会社では、システム構築プロジェクトに「セル生産方式マネジメント」を採用する。プロジェクトごとに専門の開発チームを立ち上げるのではなく、データベース設計やネットワークなどの機能単位に専門化したメンバーで構成する小集団(セル)を組み合わせて開発を進める。
この方式のメリットについて、富士通では「高い専門性を備えた各分野のエキスパートがスキルとテンプレートをいかしながら協力し、柔軟かつ効率的にプロジェクトを推進することにより、高信頼、高性能で大規模かつ複雑なシステムを短期間で構築できる」としている。
新会社の資本金は2億円で、富士通が全額出資している。従業員数は約350名となる。