日立製作所はこのほど、コンテンツアーカイブに適したストレージアプライアンス「Hitachi Content Archive Platform(HCAP)」を発表した。
同製品は、メールや契約書、公的文書、図面などのコンテンツ保管に最適化されたアプライアンス。統合ストレージソリューションコンセプト「Services Oriented Storage Solutions」の第2弾として製品化された。
日立ディスクアレイサブシステムの技術と、日立の100%子会社である米日立データシステムズコーポレーションが買収した米アーカイバスのコンテンツアーカイブ管理ソフトウェア技術を組み合わせて開発され、コンテンツアーカイブ管理ソフトウェアとハードウェアを一体化させたストレージアプライアンスとして提供する。
同製品最大の特徴は、既存のシステムへの導入や追加構築が容易なこと。業界標準のネットワーク・ファイルアクセス・インターフェースを採用しアーカイブ機能を備える、さまざまなミドルウェアとの連携が可能だ。また、ノード障害発生時にもデータアクセスが可能な設計となっている。コンテンツの原本保証と機密保持のための機能も実装した。
価格は、シングルノード構成で1280万4120円から。8月下旬から出荷する。クラスタノード構成は2929万5000円から。10月下旬から出荷する。
今回の発表で日立は、コンテンツを長期に渡って安全に保管するソリューションの提供も開始する。これは、オープンテキストの企業コンテンツ管理ソフトウェア「Livelink ECM-Archive Server」や日立の文書管理基盤「DocumentBroker」のアーカイブ機能と連携したソリューションとなる。
ソリューションラインは3つで、それぞれメールデータ/SAP ERPデータ/文書データのアーカイブに特化したソリューションとなる。
ソリューションの価格は個別見積り。8月下旬から順次出荷する。