シマンテックは6月11日、米Symantecが「シマンテック月例スパムレポート」6月号を発行したと発表した。
レポートによると、2007年5月のスパム活動は全体的には過去数カ月安定傾向が続いているとしている。ネット上の全スパムにおける画像スパムの割合は16%で、1月ピーク時の52%から1月の30%、2月の38%、3月の37%、4月末の27%と大幅な減少が続いている。なお、5月のSMTP層における全送信メッセージ中のスパムの割合は、1カ月間ほぼ安定しており、平均すると65%前後となる。
またレポートでは、新しいスパム手法をいくつか紹介している。たとえば画像参照のためのURLやリンクを貼り付けるスパムが特に顕著に増加した。また「母の日」に関連して、一定額のギフトカードやジュエリー、花束など「母の日」を祝う商品に関連付けたスパムが数多く送信された。
さらに、ナイジェリアの刑法419条(詐欺罪)から命名された「419」スパムに新しい傾向が現れたとしている。このスパムは、アフリカの独裁者やアフリカの石油・ガスなど天然資源の販売に関する作り話によって人を騙す目的で使われてきたもの。今月はこの種のスパムについて、仕事を提供するという作り話を用いた手法が発見されたという。