OSS導入の切り札「SpikeSourceコアスタック」の真価に迫る--第4回:より強固なパートナーシップを形成していくNECとSpikeSource両社における事業戦略 - (page 2)

構成:神永裕人

2007-06-21 12:00

NECとは長期的な視点で関係を強化していく

 SpikeSourceでは、今後ワールドワイド市場に向けて、「SpikeSourceコアスタック」と複数のOSSアプリケーションを統合化したスイート製品の充実に注力していくようだ。特にBlogやWiki、RSSといった“Web2.0”に対応する様々なアプリケーションを統合した「SuiteTwo」製品の拡充を今後も図っていく予定だという。「現在、日本では『SpikeSourceコアスタック』を展開していますが、更に今後は他の製品も追加していければと考えています」(Polese氏)。

 今回のLinux-Worldで、NECはSpikeSourceコアスタック連携ソリューションの開発と販売を促進するために「パートナープログラム」の立ち上げを発表した。ソリューションの販売を担う「ソリューションパートナー」、テクニカルサポートを提供する「テクニカルパートナー」、そして業務アプリケーションを提供する「プロダクトパートナー」という3つのタイプを用意し、タイプに応じて体系的な販売促進や技術面でのサポートをパートナーに対して行うという。これにより、SpikeSourceコアスタックの日本市場での普及に弾みがつきそうだ。

 日本市場におけるNECとSpikeSourceのパートナーシップは「まだ船が出港し始めたところ」とPolese氏は例える。「当然ながらNECとは将来の成長を見据えた長期的なパートナーとして、今後もリレーション強化を図っていく予定です。より強固なパートナーシップを形成することでNEC、SpikeSource両社にとって、更なる事業発展へと繋げていきたいと考えております」とPolese氏は今後の展望について語った。

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