13日、「JBoss Seam 1.3.0.ALPHA」がリリースされた。バージョン1.3ではJBoss AS 4.2.0.GAに対応したほか、「Apache MyFaces Trinidad」の取り込みによるAjax対応強化などが行われている。
JBoss Seamは、JBossによるWeb開発フレームワークで、EJBとJSF、BMPなどの容易な結合を実現する。SeamをベースとしたJSR-299(WebBeans)も提案もされており、標準化も進められている。開発の中心となるのは、O/Rマッピングフレームワーク「Hibernate」の生みの親でもあるGavin King氏。
JBoss Seamは、EJB3の利用が前提条件となっている。従来はJBoss ASをJEMSインストーラーでEJB3プロファイルを選択して明示的にインストールする必要があった。しかし、JBoss AS 4.2.0.GAからEJB3が標準で入るため導入の手間が省ける。また、JBoss AS 4.2.xからは、Java Server Faces(JSF)の実装が、Apache MyFacesから、Sun Microsystemsによる参照実装(JSF RI)に入れ替えられている。これにより、JBoss SeamもJSF RIを利用するようになった。
Ajax機能付きのJSFコンポーネント「Apache MyFaces Trinidad」が同梱されるようになったことも興味深い。リリースの度に機能が豊富になるJBoss Seamだが、OracleからのADF Faces寄贈を受けてApache MyFacesプロジェクトの一員となったばかりのコンポーネントを取り入れたことになる。
これら新機能を利用したサンプルとして、seam-discsが用意されている。関心のある方は、早速試して頂きたい。