Ajax機能付きのJSFコンポーネントを開発する「Trinidad」プロジェクトがApache Incubatorプロセスを卒業、正式に「Apache MyFaces」プロジェクトの一員となった。OracleからのADF Faces寄贈を受けてプロジェクトが発足してから約1年、無事に卒業となった。既にウェブサイトも公開されている。
5月に米国で開催された「2007 JavaOne Conference」においてOracleはOracle ADF Faces Rich Clientをプレビューしている。ADF Facesはこの「先祖」にあたるもの。また、Oracle ADF Faces Rich ClientもTrinidadの成果を取り入れている。JavaOneではOracle ADF Faces Rich ClientについてもApache Software Foundationへ寄贈する計画がアナウンスされている。
OracleのJSF Expert Groupに所属するAdam Winer氏が自身のブログへの投稿で1年間に起こったことを振り返っている(ちなみに、このひとつ前の投稿は1年前、Apacheへのソースコードコミットだ……)。最初に挙げられているのが、デベロッパの増加。また、新しいコンポーネントの追加やJSF 1.2使用の実装にも触れられている。
Oracleは基盤テクノロジとアプリケーション両方の事業でWeb 2.0をひとつの柱としている。Oracle ADF Faces Rich Clientはそのベースとなるテクノロジで、JSFのAjax対応コンポーネント集だ。マッシュアップフレームワークのWeb Center SuiteやERPのE-Business Suiteにもこの技術が使用されている。