NIコンサルティングは6月27日、非営業部門向けの業務日報作成システム「可視化日報」を開発したと発表した。システム開発など組織横断的なプロジェクトを管理する際に、各従業員が業務日報を作成し、責任者がコストや実績を一括して把握できる。システム開発会社やエンジニアリング会社の需要を見込み、7月末より出荷する。
可視化日報は、業務日報の作成に慣れていない非営業部門向けのシステム。あらかじめ従業員の作業項目を設定しておき、各従業員が作業計画と実績をパソコンからマウスのドラッグ&ドロップ操作で入力する。
作成した業務日報はプロジェクト単位で統合管理する。全体の進ちょく状況をガントチャートやグラフで表示し、作業に関わる人材、設備、費用を可視化する。作業実績と従業員の人件費などから、業務別、担当者別、顧客別のコストを自動換算できる。
また各従業員が担当業務のマニュアルを作成し、データベースに登録できる。人事異動などで別の従業員が業務を引き継ぐ際に役立つという。これに加えNIコンサルティングのグループウェア「NIコラボ」と連携し、進ちょく遅延や工数オーバーを自動通知するほか、営業部門向け日報作成システム「顧客創造日報」とも連携し、顧客情報を一元管理できる。
価格はパッケージ版が5クライアントで15万円から。ASP版は1クライアントあたり月額2000円。NIコンサルティングでは1年間で200社の導入を見込む。