Vistaのパフォーマンスを向上させるヒント集

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有 2007年07月03日 08時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Windows Vistaはその能力を発揮するうえで多くのシステムリソースを使用することがあるものの、OSのコンポーネントをチューンアップすればパフォーマンスの向上が可能だ。今回は、ボトルネックを解消し、Vistaを最適化するための方策を解説している。

 Windows Vistaでは魅力的なビジュアルが実現されており、便利な新機能が搭載されるとともに、セキュリティも強化されている。しかしこういったことすべてには代償がつきものだ--そしてVistaを使い始めた多くのユーザーは、Windows XPと比べると低いパフォーマンスというかたちでその代償を支払っている。パフォーマンスの問題は、Vistaをインストールして間もない、あるいは新たにVistaマシンを購入した読者から最もよく耳にする不満である。また、わたし自身の経験から言っても、そういった不満の声が上がっていることは理解できる。

 VistaのUltimateエディションは、わたしが主に使用しているデスクトップコンピュータである高性能のDell XPS(搭載メモリは4Gバイト)上では快適に動作している。このマシンでは、パフォーマンスでは目立った問題は発生していない。そのためわたしは、新たに購入したノートPCに対しても同じことを期待していた。わたしはWindows XP搭載のソニーTXモデルを気に入っていたので、買い換え候補としてVistaのBusinessエディションを搭載したほぼ同じモデルに目を付けた。このマシンには1GバイトのRAM(XP機は512Mバイトだった)が搭載されており、それで十分だと思い購入した。しかし、購入してすぐに、この新しいコンピュータの起動にかかる時間が秒単位ではなく分単位であり、複数のアプリケーションを同時に実行すると耐えられないレベルにまで遅くなるということに気づいた。Vistaの使い心地は、他のユーザーから聞いていた通り、速く動けと思いながら待つというものになったのだった。

 わたしはこのノートPC用に512MバイトのRAMを1枚購入し、メモリ容量を最大にするとともに、ReadyBoost専用の4GバイトのUSBドライブを入手した。これでパフォーマンスはいくらか改善されたものの、XPの同等エディションに比べるとまだ格段に遅かった。

 そこでわたしは、このノートPCのパフォーマンスを改善するためにもっと他の方法を探ることにした。以下に、効果のあったものいくつかとともに、効果のなかったものも挙げて説明している。

Vistaらしい見た目をあきらめる

 VistaをXP並みの速さで稼働させるには、当たり前のことだがまずVistaの見た目をXPに近づけることである。見栄えの良いAeroインターフェースを無効化し、サイドバーを非表示にし、その他にもVistaらしいルックアンドフィールをもたらす機能をオフにすることで、パフォーマンスを向上させることができるだろう。しかし、わたしたちの大半は、そんな解決策を求めているわけではないはずだ。

ボトルネックを洗い出す

 問題を解決する最初のステップは、何が問題となっているかを特定することである。Vistaには、パフォーマンス上の問題を引き起こしている原因の特定に役立つ複数のツールが搭載されている。

パフォーマンスモニタ

 Vistaには、それ以前のビジネス向けOS(Windows XP Professional、Windows 2000、Windows NT Workstation)と同様、パフォーマンス監視ツールが搭載されており、それを用いることでソフトウェアとハードウェアコンポーネントの双方に関するさまざまな値を詳細に監視できるようになる。

 Vistaのパフォーマンス監視ツールは「信頼性とパフォーマンスモニタ」という新しい名前で呼ばれており、コントロールパネル内の[システムとメンテナンス]−[管理ツール]からアクセスできる。図Aは「% Processor Time」と「Memory Pages/Second」を監視している「パフォーマンスモニタ」である。

図A:「パフォーマンスモニタ」を用いることで、コンピュータのほぼすべてのコンポーネントのパフォーマンスを評価することができる 図A:「パフォーマンスモニタ」を用いることで、コンピュータのほぼすべてのコンポーネントのパフォーマンスを評価することができる

 「パフォーマンスモニタ」はプロのIT技術者にとっては素晴らしいツールだが、平均的なユーザーにとっては少しとっつきにくいかもしれない。幸いなことに、Vistaでは、Aeroを有効にした際にボトルネックになる可能性のあるハードウェアコンポーネントを一目で特定できるようなシンプルな手段が用意されている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
運用管理

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]