日立情報システムズは6月29日、データセンタの環境負荷低減に向けた取り組み「環境データセンタ構想」を発表した。これにより、同社の運営するデータセンタの総電力消費量を2010年度に30%(CO2排出量換算で年間約1万3200トン)削減することを目指す。
具体的には、データセンタに設置した顧客のサーバに仮想化技術を適用し、サーバ統合や、メモリおよびストレージといったリソースの割り当て最適化でシステムの簡素化を図り、省エネルギー化を推進するという。仮想化は、米VMwareの技術を採用して実現する。
また、「低電力サーバ/機器の採用推進」「機器の待機電力削減」「低電力空調機の採用」などの省電力対策と、機器配置の最適化や冷却方法の改善などによる放熱対策を実施する。さらに、データセンタの運用方式を改善し、省エネルギー化を考慮した運用体制を整備していく。