WSDL 2.0が正式勧告:SOAPに完全対応

荒浪一城

2007-07-02 21:59

 6月27日、Web Services Description Language (WSDL) 2.0が、W3C(World Wide Web Consortium)より正式に勧告された。

 WSDLは、XMLベースで記述されWebサービスの仲介をなす言語仕様。インターフェイスや、サービスを提供する場所および方法を記述する。日本語では「Web サービス記述言語」と訳される。

 今回のWSDL 2.0の勧告では、インターネットの基本通信プロトコルであるHTTPに加え、Webサービス通信プロトコルとして最も普及している実装であるSOAP(Simple Object Access Protocol)にも完全対応した。

 そのほか、WS-I Basic ProfileにWSDL 1.1に対する改善点が盛り込まれたほか、耐障害性能力の向上、継承やインポート機能の追加がそれぞれ行なわれている。

 現在の、JAX-RPC 1.0の後継であるJAX-WS 2.0(JSR 224)では、SOAP 1.1/1.2、WSDL 1.1、WS-I Basic Profile 1.1などに対応している。W3Cからは、WSDL 1.1からWSDL 2.0への変換ツールがWeb上に用意されている。

 HTTP及びSOAPに完全対応したWSDL 2.0は、大手ベンダーが作業部会に加わっており広範な利用が期待できる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]