パケッティアジャパンインクは7月2日、東芝テックグループのテックエンジニアリングがWAN最適化アプライアンス「PacketShaper」とWAN高速化アプライアンス「iShared」を導入することを発表した。
テックエンジニアリングは、POSシステムやコピー機の製造・販売会社である東芝テックのグループ企業で、東芝テックのシステムメンテナンスと修理サービスを提供している。テックエンジニアリングは全国に拠点を持ち、各拠点が複数のサービス・ステーションをホスティングし、稼動しているPOSシステムのリアルタイムの監視と管理を行っている。
同社の場合、Oracleデータベース、Lotus Notes、Citrixといった業務に不可欠なアプリケーションが、東京または大阪にあるデータセンターのいずれかでホスティングされている。同社では、WAN帯域利用を最適化するとともに、2つのデータセンターを統合することを目的としていた。
テックエンジニアリングでは7年前に、当初社内ネットワークの帯域利用をリアルタイムにモニタリングするため、1台のPacketShaperを導入している。その後に、PacketShaperのトラフィック高速化や圧縮などの機能を知り、全社規模での導入を段階的に開始している。同社は、「PacketShaperの導入で、ネットワーク上のアプリケーション・パフォーマンス上の問題の原因を迅速に特定できるようになっただけでなく、WANサービスのコストを最低限に抑えることができるようになった」と、そのメリットを説明している。
そうした同社は近年、高速化アプライアンスのハイエンドである「iShared 300」を各データセンターに導入し、2つの施設間におけるトラフィックのリダイレクトと同期化を図っている。最終的にすべてのアプリケーションは、プライマリ・データセンターとして東京へと移行され、大阪は障害回復用のバックアップ・サイトとして稼動することになる。