Wi-Fi--街全体で無線LANが使える?

文:Jo Best(Silicon.com) 翻訳校正:アークコミュニケーションズ、磯部達也

2007-08-24 08:00

 無線インターネットアクセスを提供するWi-Fiのアクセスポイントが普及し続けている。Wi-Fiサービスの展開や関連技術の状況と、いくつかの懸念についてQ&A形式で紹介する。

--それってコーヒーやビールを飲みながらインターネットに接続するやつだっけ?

 間違ってないね。21世紀になってから、Wi-Fiのアクセスポイントが本格的に普及し始めて、公共の場所やオフィスでWi-Fiアクセスを提供していない場所を見つける方が難しいくらいだ。調査会社のABI Researchによると、Wi-Fiのアクセスポイントは2007年には世界中で17万9000カ所になると予想されていて、サービス業界が先頭を切ってアクセスを提供している。

--でも料金がちょっと高いんじゃなかったけ?30分で6ポンド(約1400円)とかで、ホテルなんか特に高そう。

 そうなんだ。silicon.comでは、適正価格でWi-Fiを提供してもらおうというキャンペーンを展開していて、利用時課金のWi-Fiアクセスポイントを提供するホテルに、手ごろな料金にしておくよう呼びかけているんだ。

--でもWi-Fiって、外出してあちこちでアクセスするだけの話じゃないでしょ?知り合いはみな、自宅で無線ネットワークを使っていると思うけど。

 いいところに気付いたね。イギリスでも家庭へのブロードバンドの普及率が50パーセントに達した状況で、新規契約者の多くは、固定電話回線よりもWi-Fiを望んでいて、多くのISPは必要なネットワーク機器を無料で提供している。儲け無視のようにも思えるけど、無線対応ゲームやFMC(Fixed Mobile Convergence)などの次世代型のブロードバンドサービスを推進するISPの戦略なんだ。

 法人が新サービスを積極的に導入しているという状況は相変わらずで、最近の調査では約60%の企業がオフィスでWLAN機能を利用できるようにしている。

--で、「ブランケットアクセス」を備えた「ワイヤレスシティ」っていうのを聞いたんだけど、一体何のことなの?

 ロンドン、ノリッジ、台北、サンフランシスコなど、世界中のいくつかの大都市は、地域全体でWi-Fiアクセスを展開すると発表したんだ。

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