いよいよ見えてきたAIRのビジネス展開

大野晋一(編集部)

2007-10-02 22:46

 2007年、Adobe Systemsにとって最もホットなキーワードといえばAIR。開発コードネームApolloと呼ばれていたものだ。Adobe Max 2007では、AIRの技術的な側面だけでなく対象マーケットも含めた世界が提示された。

 チーフソフトウェアアーキテクトであるKevin Lynch氏によるオープニングキーノートでは同社の様々な製品やテクノロジが駆け足で紹介されたが、AIRアプリケーションの紹介には特に時間が割かれていた。これまで同社がAIRを語るとき、AIRアプリケーションを開発するための技術的な側面に重点が置かれていた。しかし、今回はAIRアプリケーションは既にあるものとし、AIRアプリケーション間の連携、既存のデスクトップアプリケーションとAIRアプリケーション間での連携が強くアピールされた。

 特にSAPやNASDAQ、salesforce.comといったビジネスユーザーの間でAIRの採用が進んできている。キーノートではfrog designとDisneyによる、ツアー代理店向けのアプリケーション間が紹介された。代理店はローカルディスクへの情報蓄積、また、使いやすい・理解しやすいUI、顧客に対してアップデートを迅速に提供可能といったニーズを持っている。これを満たすのにAIRは理想的な開発環境だ。デモンストレーションではデスクトップに保存された画像ファイルなどをドラッグ&ドロップで取り込み、最後にツアープランをPDF形式で顧客に送るといった機能を見ることができた。また、SAPによるAIRアプリケーションではExcelとAIRアプリケーションの間でのコピー&ペーストのデモンストレーションも行われた。

AIRがビジネス市場で魅力的なことを示したfrog designとDisneyによるアプリケーション

 こうしたニーズはビジネスユーザーが広く持つものだ。クライアント・サーバーからWebへ移行し、悩みを持っているような顧客に対して非常に魅力的なソリューションだろう。国内でも政府・自治体や金融ユーザーのニーズに応えることができるはずだ。

 Kevin Lynch氏のキーノートでは、AIRアプリケーションが増え、アプリケーション間連携、ビジネス市場への展開といった話がよりリアリティを持ってきたことが感じられた。

多くのビジネスユーザーがAIRを導入

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. セキュリティ

    企業のDX推進を支えるセキュリティ・ゼロトラスト移行への現実解「ゼロトラスト・エッジ」戦略とは

  3. 経営

    2023年データとテクノロジーはどう変わるか 分析プラットフォームベンダーが明かす予測と企業戦略

  4. セキュリティ

    リモートワークで浮き彫りとなった「従来型VPN」、課題解決とゼロトラスト移行を実現する最適解

  5. セキュリティ

    第2世代EDRはココが違う 「自動化」でエンドポイントセキュリティの運用負荷・コストを削減

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]