9月にメール経由のウイルス感染率が上昇--ソフォス調べ

吉澤亨史

2007-10-03 19:26

 ソフォスは10月3日、9月のウェブベースとメールベースのウイルスそれぞれの報告数をまとめたウイルストップ10を発表した。

 同社のグローバルモニタリングチームの調査によると、9月にはメールウイルスの増加が見られたという。8月には1000通に1件の比率だったウイルス感染メールが、9月に833件中1件(0.12%)に上昇している。この増加は、「Pushdo」と呼ばれるトロイの木馬を含む大規模なスパム配信によるものとみている。

 Pushdoは、Angelina Jolieさんなどのハリウッド女優のヌード写真を詐称したメッセージで、利用者のPCにハッカーの不正侵入を許す悪質なペイロードに感染させるトロイの木馬。9月最後の週には、24時間以内に配信された感染メールの5通に4通までを、Pushdoが占めていたと報告している。

 9月のトップ10メールウイルスの上位は、「W32/Netsky」が29.9%で1位、「Troj/Pushdo」が27.4%で2位、「W32/Mytob」が9.2%で3位、「W32/Zafi」が8.3%で4位、「Mal/Iframe」が6.0%で5位となっている。

 また、ウェブウイルストップ10の上位は、「Mal/Iframe」が59.5%で1位、「Mal/ObfJS」が17.0%で2位、「Troj/Decdec」が3.7%で3位、「Troj/Fujif」が3.6%で4位、「Mal/EncPk」が1.6%で5位となった。

 ソフォスが検知したマルウェアに感染したウェブサイトをホスティングしている国別にまとめたランキングでは、1位が中国(香港を含む、54.9%)、2位が米国(17.1%)、3位がロシア(14.4%)、4位がウクライナ(3.7%)となっている。

 9月も引き続き、中国がチャートのトップになり、感染ウェブサイトの半分以上が集中した。中国、アメリカ、ロシアの3カ国で全体の85%を占める結果となった。

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