NECは10月10日、7月より新基準へと変更になった「国際エネルギースタープログラム」に対応した、ビジネス向けPC計12タイプ37モデルを新たに商品化したと発表した。従来機種に比べ消費電力を約15%削減したスリムタワー型デスクトップなどが発売される。
国際エネルギースタープログラムの対応製品となるのは、デスクトップPCのMateタイプ「ME」と、ノートPCのVersaPro UltraLite(バーサプロ ウルトラライト)タイプ「VC」およびタイプ「VM」。
最新チップセットと高効率電源の採用によりPC稼働時、スリープ時、オフ時の消費電力を低減し、従来機と比較して消費電力を約15%削減している。これにより、PC利用時のランニングコスト削減に貢献するとともに、省エネによる二酸化炭素の排出抑制が可能となった。
またこれまで一部のモバイルノートPCのみに対応していた、情報漏洩対策ソフト「SecureRedirector(セキュアリダイレクタ)」を新商品全モデルに展開し、セキュリティの強化も行われた。
本ソフトを搭載することで、PCで作成したデータを内蔵HDDではなく社内のファイルサーバへ保存するなど、万一のPCの置き忘れや盗難紛失の際の情報漏洩のリスクを低減する。
対象機種が拡大したことで、モバイル利用のPCのみならず、オフィス内の業務用PCのデータもサーバに集中保存することが可能となり、従来個人で管理していた業務データを一括管理できるほか、業務データのバックアップなども容易だ。
なお、企業ユーザにおけるWindows Vistaの本格導入に備え、新製品全モデルにおいてWindows Vista Enterpriseに対応した。
さらに既存システムとの親和性を確保するため、Windows XP搭載機種を希望のユーザ向けに、従来のWindows XPインストールモデルに加え、Windows Vistaの利用ライセンスを付帯したモデルにWindows XPをインストールした状態で提供する「Windows XPインストールサービス」を開始するなど、多様なユーザニーズにマッチした製品選択が可能だ。