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安全・安心なユビキタス社会の実現―NEC

宮本利明

2007-11-14 15:40

NECのCSR推進体制はビジネスユニット、グループ会社、サプライチェーンまであらゆる分野で展開されている。また、その体制のもと、リスクマネジメントや社会貢献、環境活動の展開はグローバルであり多岐にわたる。IT、ネットワーク、半導体の3分野を主な事業領域とするNECは、イノベーションで様々な社会的課題の解決に貢献し、「安全・安心なユビキタス社会の実現」を目指している。

CSRリスクマネジメント

 NECのCSR経営は「企業理念」「NECグループ企業行動憲章」「NECグループ行動規範」の3つを基盤としている。また、CSR経営の基本方針として、「リスク管理・コンプライアンスの徹底」「事業活動を通した社会的課題解決への貢献」「ステークホルダーコミュニケーションの推進」を掲げている。そんな中で、同社のCSRリスクマネジメントは目を見張るものがあると言える。その中の重点領域として、「品質・安全性リスク」「環境リスク」「情報セキュリティリスク(顧客/個人)」「公正取引に関わるリスク」「労働安全・衛生リスク」「人権リスク」――という6つについて指標を設定し、実績と進捗を把握するため、2004年度〜2006年度に「CSRセルフチェック」を行った。これらはサプライチェーンにおけるリスクマネジメントとも密接に関連している。

 CSRセルフチェックは、ビジネスユニットとグループ会社にチェックシートによる自己診断を実施し、課題抽出・改善のPDCAサイクルを徹底させるものだ。チェックシートは国内版と海外版の2つが用意され、グローバルに展開されている。セルフチェックシートを審査する同社の組織体制には、他社も見習うものがあるのではないだろうか。

 NECではこれらの経験を活かし、より効果的、総合的なリスクマネジメント体制を確立し、全グループに展開していく予定である。

 同社は、1999年に設置した内部通報制度「NECヘルプライン」を2003年11月から拡大するなど、コンプライアンスの徹底も図っている。また、一般の社員へのCSRに関する教育・啓発活動も促進しており、環境・情報セキュリティ・人権・顧客満足度(CS)などの個別要素ごとにeラーニングによる講座を用意するなど、ITを生かしたCSR教育はもっと注目されていいだろう。

 また、CSRワークショップのグローバル展開を進め、各国の取り組み事例の共有などを世界各地で展開している。2007年8月には東南アジアのグループ会社の幹部を対象とした社長会を、シンガポールとバンコクで開催し、その後、中国、米州、欧州と続く。

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