ダイレクトメールなどのチラシ類は2秒しか見られないのに対して、明細書などのたぐいは45秒も見られる――。ある調査によれば、チラシと明細書とでは、このような違いがあるという。
では、もし明細書などに広告を載せたら、その効果は大きなものになるだろう。さらに、富裕層の顧客には海外旅行商品の広告を、女性にはエステティックのサービス案内を載せるといったように、個別の顧客ごとにあわせた広告を載せられるとなったら、その効果はますます高いものになると言えるだろう。
グループワンソフトウエアではこのほど、こうした明細書や報告書、見積書などに顧客にあわせたパーソナルな情報を盛り込んで印刷でき、同じものをデジタルデータ形式にも出力できるソリューションの新版となる「DOC1 Seriese 5 Version 5.4」の発売を開始した。
同社の説明によれば、DOC1を利用すれば、たとえば顧客の属性情報に基づいた個別の文書類を一度に印刷できるなど、「バリアブル」な文書を作成可能になると同時に、同じ内容のものを電子形式で配信することも可能になるという。
新版となるVersion 5.4では、DOC1データとデータ構造を記述するXMLスキーマをエクスポートする機能が付いた「Group1 Data Flow」との統合が容易になっているという。DOC1のデータフォーマットエディタにより、データファイルのインポートが可能になり、エディタで関連データを自動的にマークアップできるようになっている。
新版ではまた、マージンノートと呼ばれる機能によって、関連する特記事項を本文の脇に注釈のように配置することもできる。これによって、文章中の重要事項に注意を向けることができるようにもなるとしている。
同社では、DOC1を他の同社製品と連携させて、顧客情報の精度を向上させるソリューション「Customer Communication Management」(CCM)を提供している。