#9:独りで働くことができない
これは5番と少し似ている。自分自身の体制やスケジュール、優先順位を確立できるということは、独りで働くうえで重要な部分を占めている。しかし、それだけではない。独りで働くということは、フィードバックや確認を常に行わなくともアイデアやソリューションを創り上げたり追求したりできるということも意味している。これはさらに、あなたが革新的かつ積極的であり、チャンスを見出せるということを意味するとともに、何をすべきかということを常に命令される必要も、そういった取り組みの手順を詳細に説明してもらう必要もないということも意味している。言い換えれば、あなたは1人で仕事をこなし、他人の手をあまりわずらわせなくても適切な決断を下すことができるだけの経験を積んでいることになる。
あなたがその仕事に就いて間もない、あるいは常に新しいプロセスや技術の学習を強制されている場合、独りで働くことはほぼ不可能に近いだろう。自らの仕事において、作業を完了させるためにどれほど同僚や上司に頼る必要があるかを現実的に見つめてみる必要がある。
#10:コラボレーションのチャンスを逃がすことがとても悔しい
ブレインストーミングを行ったり、役割分担を決めたり、協力してプロジェクトの計画や開発そして遂行を行ったりすることは、在宅勤務でも不可能なわけではない。しかし、そういったことを実現するためには、相手の協力を得たうえで努力する必要がある。つまり、インスタントメッセージや電子メールの交換をまめに行ったり、電話会議ではうっとおしい音声遅延やぎごちない中断といったことに気後れすることなく発言したり、オンラインコラボレーションソフトウェアを努めて使うようにしたり、必要に応じてオフィスまで出かけて行き、面と向かって話をするといったことを意味しているのだ。在宅勤務でも、オフィスにいる人々とのコラボレーションは可能である。しかし、オフィスに毎日いる場合と同じようにはいかないのだ。
仕事の第一線で同僚と毎日交わす仕事に関するやり取りや、同僚の様子を知ることができることや、キーボードや携帯電話を介すことなく、休憩室や誰かの机のところで面と向かって話をしているうちに始まる自然発生的な議論を糧にしている場合、あなたにとって在宅勤務はがっかりするものとなるだろう。